今回取り上げる話題
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東京タワー地区、三井不動産が再開発検討 10年後めど - 日本経済新聞
三井不動産が東京タワー周辺の再開発に乗り出す。2030年前後に周辺一帯の2万5000平方メートルに商業施設などの建設を検討する。東京スカイツリーに電波塔が移り、建設から60年以上と老朽化も進む。新型コロナウイルスの収束による訪日客の回復も見据え、知名度の高い東京都心のシンボルを生かした観光施設として再生する。東京都心で...
こういった再開発は必ず計画的に実施されるものであり、開発の目的や目指すまちの姿なんかを定義していると思う。こうして計画的に、ある目的・機能を持たせるようにまちが作られていくと、その目的・機能を持ったまちに縛られる感覚が強くなる。宮台真司氏の「屋上論」ではこの感覚について説明されている。
宮台真司氏の屋上論
僕は一九九〇年代半ばに「屋上論」を展開します。なぜ僕は屋上が好きか。なぜ学校の屋上には不良や今で言う引きこもりが滞留していたのか。「機能的に空白の場所」だからです。廊下は「歩く場所」。校庭は「運動する場所」。教室は「学ぶ場所」。でも屋上にはそうした機能が割り振られていない。だから、「何かをする人」でいる必要がなくなって、解放されるのです。
『まちづくりの哲学』蓑原敬、宮台真司
自分は屋上をよく使う人間ではなかったが、この説明にはとても納得できたし、屋上が好きな感覚(「機能的に空白の場所」で解放される感覚)には共感できる。
シンボルを中心にまちづくりをすることも素敵なことで大事だと思う一方で、学校の屋上のように「機能的に空白の場所」のようなまちや空間もできてくることも同時に願いたい。
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